化学物質過敏症 障害基礎年金2級 年間約78万円 遡及して約90万円受給できたケース

相談者 女性(岡崎市/50代前半)
傷病名 化学物質過敏症
決定した年金種類と等級 障害基礎年金2級
受給額 年間約78万円 遡及して約90万円

相談者様の状況

病院に入院されている方から電話をいただきました。現在、化学物質過敏症で入院をしており、1年6ヶ月経ちますが、障害年金が受給できますか?とのお問合せでした。自宅で過ごしていたところ、ある日エアコンの調子が悪くなり、修理を頼んだそうです。エアコンの修理はすぐにしてもらえたそうですが、エアコンから化学物質が漏れ出ていたとのこと。本人は気がつかず、化学物質を吸ってしまいました。数時間後、料理を作ろうとガスコンロに火をつけたところ、化学反応を起こしてさらに危険な物質に触れてしまいました。吐き気と舌のしびれがひどく、夜中に病院に行きました。病院でも治療の方法がわからず、ひとまず検査のみ。症状が悪化したら来てくださいと言われ、帰宅しました。その後別の病院へ運ばれました。原因の特定が困難と言われて治療は難しかったものの、肝臓の数値が非常に悪いため、いつ体調を崩してもおかしくない状態でした。入退院を繰返し、肝臓の数値を調べつつ小康状態を保ちました。仕事はすることはほぼできません。家にいると様々な化学物質が影響を及ぼします。筋肉がこわばり、喉の痛み、息切れ。家ではほぼ臥床状態だったそうです。家事もできないし、肝硬変、肝腫瘍になる疑いもあるとのことでした。

化学物質過敏症…屋内に存在する化学物質などに、たとえ微量でも反応して身体に症状が顕著に出ます。症状が重い人は印刷物や紙に含まれるわずかな物質にも反応すると言われています。

相談から請求までのサポート

ご予約をいただき病院へ訪問してお話しを伺いました。時系列を追ってお話ししていただきました。現在、エアコンの会社とは裁判中とのこと。自分なりに化学物質や障害の状態を調べたところ障害年金にたどり着いたそうです。入院中でもあり、受給の可能性の高い方でした。その後、再び訪問して診断書の用紙をお渡しして、病院へ依頼していただきました。初診証明の受領は少し苦労しました。別の病院へ緊急搬送された時の記録を依頼したのですが、救急の対応だったのと、当時の医師がいないことから書けないと言われました。当センターから病院へ問い合わせて、書いていただくことができました。身体の症状を撮った写真や、肝障害の数値など、診断書以外にもいくつか書類を添付して提出しました。

結果

障害基礎年金2級が認定されました。遡及されて90万円受給できたことから、入院費用その他かかるお金に充てることができました。入退院を繰り返しながらも、ゆっくり療養できるようになりましたと喜んでいただけました。

ポイント

化学物質過敏症でお悩みの方も障害年金を申請できます。初回の相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。